球泉洞(きゅうせんどう)

九州最大の鍾乳洞

球泉洞は人吉に位置する鍾乳洞。3億年前に海の中で堆積して作られた石灰岩層が隆起し、そこを二酸化炭素を含む雨水が浸透、浸食して球磨川に流れる過程で形成された。1973年に発見され、九州最長の4.8キロ、現在は約800メートルが公開されている。

入場券を払い奥に進むと入り口のトンネルとなっている。こちらに向かって吹いてくる生暖かい風、「こうもりに注意!」の貼紙、薄暗いトンネルのせいで少し気分が怯むのだったが、中に入って行った。

洞窟の中は暗くて湿っぽくて鉱山の洞穴にも似ている(当たり前だが)。足元に照明があるので歩くのに不自由はないが、所々滑りやすくなっているので歩きやすいクツで来た方がよい。昔行ったことのある、オーストラリアのクーパピディ(砂漠の中の町で、暑さの為に人々は地下に穴を掘り、そこに住居を構えている)のことを思い出しながら、頭が擦れそうな狭い岩肌の間の通路をずんずん進んだ。急に暗闇に出て、天井が広がったようだと分かる。先の方からは水の音が聞こえて来る。暗さに目がなれてきたのでよく見ると、川は今いる場所のだいぶ下のほうに流れているようで、天井は暗闇、真下は真っ黒な川、かと私はまたも怖気づいてしまった。所々に鍾乳石や石筍、またこれらがつながった石柱が現れて、パネルの解説で理解を深めることができる。鍾乳石は1年に1ミリだけ成長するということを知ったのだが、それは気の遠くなるような自然の営みだ。20年後に再度やってきても2センチしか伸びていないことになる。洞内ですれ違う人に挨拶すると、「この先どれ位ですか?」と聞いたり聞かれたりして面白い。時々こうもりが飛んでいるのを発見する。つい、髪の毛むしられるから注意と構えてしまうが、そんな事、誰が教えてくれたんだ?

球泉洞のコースは二通りで、我々の参加した一般コースと探検コースがある。探検コースはヘルメット、ヘッドライト、長靴着用とのことなので少々ハードな道行になるかもしれないが、ドキドドキ感を味わえるに違いない。一般コースの所要時間は大体30~40分位。球泉洞までのアクセスは、芦北インターから車で約20分、JR球泉洞駅より徒歩15分。

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